タバコの中身

タバコ
タバコの原料はタバコの葉。
ナス科Nicotiana属で、タバコ栽培には2品種のみ。
市販タバコの銘柄は数百種類にのぼる。
タバコの葉に数百種類あるワケではなく、香料や添加物によって味、香り、ニコチン・タール量が変えられて商品になる。
 タバコは「第二のアヘン」と呼ばれる。
それには二つの根拠がある。
一つはアヘン、タバコ共に、中毒性があることがあげられる。

 タバコの害はニコチン、タールといった成分のみが強調されており、JT(日本たばこ)は低ニコチン、低タールを宣伝し、販売拡大につとめている。

しかし、タバコに含まれている毒は、それらだけではない。
一酸化炭素、ベンツピレンなど、キリがない。
タバコの煙に含まれる化学物質は4万種類もあるのだ。
 例えば、保湿剤としてグリセリンが使われている。グリセリンは、燃えると分解されてアクロレインを生成する。
 このアクロレインを、わずか8ppmを4時間吸っただけで、実験用のネズミが死んだ。

 また、プロピレン・グリコールは、ヒトの遺伝にかかわり、がんや奇形児の出産に関係があるとみられている。

第二に、人命を軽視し、国家や企業の利益のみを追求する姿勢があげられる。

 たばこの宣伝に対する規制が、世界の主潮となっているにもかかわらず、日本においては野放しとなっている。

 それどころか、専売公社が民営化されて以来、外国産タバコのテレビコマーシャルは増加の一途をたどり、それに伴い外国産タバコの販売も伸びているのである。
 タバコの害が明らかとなって、欧米での市場拡大に限界を感じた多国籍企業が今、日本人をねらっているのである。