地図

goro3582004-12-01

国土地理院の地図を見るとワクワクする。登山に魚釣りに山菜採りにとずっとお世話になってきた。
山の稜線、谷の起伏を示す等高線、川の流れ、植生。
登山では縦走する時の歩くペース配分のために慎重に地図を読む。
何度か足を運んだ所なら地図を見ただけで光景が目に浮かぶほどだ。
地図に水を得られるポイントや、休憩に適したポイント、眺めの良いポイントなんかを書き込んでいくとどんどん味わいがある地図になっていく。縦走登山では地図を正確に読めるかどうかが命にかかわるワケだから、愛着いじょうのものを感じる。「ニペソツ山」や「トムラウシ山」はボロボロになってきているが、大事な宝物だ。
山菜採り用の地図は極秘もんだ。タランボ、アイヌネギ、コゴミ、山ブドウ、コクワ、シメジなどなどウッシッシポイントがマークしてあるもんだから、そうそう人には見せられない。
去年、釧路湿原フィールドワークのイベントで、宝探しに参加した。
達古武湖の遊歩道近辺で20箇所くらい目印設定がしてあって、参加者は地図を頼りに探して歩く。そこにクイズが用意してあって回答数を競うゲームだったのだが、とても面白かった。
友人たちと4〜5人のチームを組んで行ったので、成績は二の次でちょっとした散歩気分で終えたのだが、個人でエントリーしてやったなら、異常興奮して山の中を走り回ったことだろう。
もう、こんなことが大好きでたまらないのだ。
そういえば中公文庫で清水精男さんが書いた『純粋な野蛮』というのがあったはずだ。沢登りなどで自由に山を歩いた男のロマンが書いてある本だと記憶しているが、もう全然見つけられない。出版会社を記憶間違いしているのか・・・。あぁ、気になった時にチェックしておくべきだった。もうあれから十年以上経っているんだなぁ。
と、いうことで今はホントにありがたい時代になったもので、国土地理院がインターネットで地図を閲覧できてしまうのだ。
かつては本屋さんで地図を買っていた。5万分の1、2万5千分の1地図が1枚300円(だったかな?)もするのだから。今持っている地図は30枚以上だから結構な出費だった。宝物だなんて言っておいて、こういう所はしっかり出し惜しみしている自分がたまらなく好きだったりして(^^)
国土地理院 地図公開試験ページ「ウォッ地図」
http://watchizu.gsi.go.jp/mapsearch.html
ヒマな時はあちこちの地図を眺めて、幸せな気分に浸っている。