創世記第?章

2002年のこと。カナダに住むノアのもとに主が来られ、ノアにこう告げられた。

主:「ノアよ、大地は汚され人口は多すぎる。箱舟をを造り全ての生物のつがいと善なる者を救え。
これが設計図だ。急げよ、半年後私は40日の昼と40日の夜に渡り雨を降らせる」

半年後、雨は降り始めた、主が下界を見ると、水浸しになった庭で泣いているノアを見つけたがそこには箱舟はなかった。

主:「ノアよ、箱舟はどこだ?」

ノア:「お許しください主よ。状況がわるくなりまして、建造するのに建築局の許可が必要なんです。ずっと検査官には文句を言ってたのですが、近隣が境界を侵していると文句はいうし、建築高さ規制にも引っかかるとかで、開発許可委員会にもお願いしてるんですが。
それに陸運局と交通局は箱舟の移動にかかる費用を負担せよとかで、電線と橋の移設費がかかるとか。私が海がこっちに来るといくら説得してもまるで信じない。
木材の調達も問題でして、地元の木を切ることはフクロウの保護で禁じられているんです。
環境保護論者にフクロウを助けるために木を切らないといけない。
救うために動物を集めてるのに奴らは私を訴えやがった。奴らは野生動物たちを狭い箱舟に押し込めることは残酷で、動物の権利を侵害していると主張する始末。
カナダ環境局は私の言っている洪水が環境に与える影響が明らかになるまで建造をしてはならないとの決定をしています。
私が何人の少数民族を建造のために雇い入れるか人権委員会とももめてまして、労働者組合は組合員以外を雇うなとも言っています。もっと悪いことに、カナダ税関は私が不法出国を企んでいるとのことで私の財産を没収しました。お許しください主よ。10年はかかりそうです。」

突然空は晴れ渡り太陽が輝き、虹がかかった。
ノアは尋ねた。

ノア:「主よ、世界を滅ぼさないことにしたのですか?」

主:「いや、政府が既に滅ぼしている」