映画鑑賞『V・フォー・ヴェンデッタ』

goro3582006-05-29

昨夜は映画鑑賞としゃれ込んだ(つもり)。
『V・フォー・ヴェンデッタ
http://wwws.warnerbros.co.jp/vforvendetta/
コレはとんでもない作品だぁ〜〜〜っ!!!と絶叫したくなりました。
設定は第3次世界大戦後、戦勝国イギリスでは統一政府が支配する。
国民の言論・思想を管理し、武力で抑圧しているが、国民の鬱積の代弁と個人の復讐と合わせて、Vはど派手なテロ行為をもって革命を起こす。
原作はコミックにある。コメディー番組『モンティ・パイソン』で痛烈な社会批評をして、映画『未来世紀ブラジル』では統一政府の危険性を知らしめたテリーギリアム監督もこの『V・フォー・ヴェンデッタ』の映画化を申し出たという傑作だ。
Vの讐恩の元となっているイギリスの「ガイ・フォークス・デイ」は実在のもの。
1604年に反体制テロを策略して捕らえられたガイ・フォークスは政府により、市中引き回しの上、公開絞首刑、そして四つ裂きにされた。
イギリスが行ってきた処刑のむごたらしさといったら言葉にできないくらいだ。
観光名所になっているロンドン塔は、そのまま残虐な処刑塔として機能してきたものだ。
映画では管理統制が行き過ぎた社会体制に対して、個人の自由を取り戻そうという強烈な主張、エネルギーを呼び起こしてくれる。統一政府が国民を洗脳するために強力な報道規制をかけている様子が描かれている。
しかし、コレは最早、映画の設定という話ではない。
現実に日本のみならず、世界中で行われていることなのだと気付いた時には
身の毛もよだつ恐怖がやってくる。
ぜひ多くの人たちにこの作品を観てもらいたいと切に願う。釧路では6月2日に上映終了になるらしい。
昨夜、ワーナーマイカルシネマズ釧路は観客でにぎわっていたが、大半は「ダ・ビンチ・コード」へと流れていった。
『V・フォー・ヴェンデッタ』の観客は8人だった・・・・。