伊勢への旅・その1

昨年の暮れ近くに伊勢神宮に行きたくなった。
そんな時に高知のH社長との電話で「2月の2日〜4日に中矢伸一先生と伊勢神宮に正式参拝に行くぎぃ。ゴロちゃんも一緒にどや?」と誘われた。
コレは節分にもかかっているし、日程がイイかもしれない。日月神示の中矢先生と御一緒できる機会はそうはないので、リーディングでお世話になっているYちゃん&Cちゃんにお伺いを立ててみた。
「伊勢に入る前に、ゴローは八坂神社に行く必要がある。」ということだった。
すると、旧竹田宮竹田恒泰氏主宰の竹田研究会で「天皇弥栄(すめらぎいやさか)を祈る旅」のツアー企画が起こり、その中に伊勢神宮正式参拝が盛り込まれているという。
3月6日に東京に集合し、皇居と明治神宮を見学して、7日に伊勢神宮外宮、8日は内宮、それから比叡山延暦寺、9日に京都御所を見学して、東京に帰る贅沢なツアーだ。
3・6(ミロク)から3・9(サンキュー)という日程が素敵だ。
うん。こちらの方が日程的にも準備するのに都合がイイ。
もう一度Yちゃん&Cちゃんに聞くと、八坂神社から入って伊勢神宮でツアーに合流すると良いと。
いやいや、恐れ多くも竹田宮殿下のツアーに別行動を申し入れるとは無理でしょうと言うと、「ゴローにはお役目があるのだからきっと希望は通るよ」と言う。
僕が所属している北海道神宮のさざれ石会が、竹田研究会に積極的に参加している関係があるので、神宮の角田宮司を通して、この案件について相談したら、お陰様で竹田研究会からOKの返事が来た。
こんな無茶な要望が通ってしまうとは。う〜ん、恐るべしっ!
ということで、3月4日〜3月10日の日程でお勤めの旅を計画した。
3・4〜10で「みよいづ」の旅となる。
3月4日 釧路→伊丹空港 京都 八坂神社
3月5日 奈良 石上神宮 三輪山
3月6日 名古屋 熱田神宮 椿大社
3月7日 二見浦 ツアー合流 伊勢神宮
3月8日 伊勢神宮 比叡山延暦寺
3月9日 京都御所 ツアー離脱 松尾大社
3月10日 鞍馬寺 貴船神社 伊丹→釧路


■1日目 3月4日(水)

相変わらずバタバタした毎日で、旅の用意が出来ないまま前日になってしまった。
ほとんど寝る時間もなく、7日分の用意をしている内に出発の朝を迎えた。

釧路から大阪への直行便路が廃止になって、羽田で乗り継ぐしかない。
10:15 釧路空港発 12:00 羽田空港着の予定が10分の遅れ。
12:30 伊丹空港行きの飛行機に間に合いそうもない。
釧路からの飛行機は羽田空港の外れに下ろされるので、バスに乗せられて端の方のデッキまで移動して、そこから次の搭乗口まで歩いたりするとまた10分はかかるのだ。
それでは間に合わない。
すると、空港職員が特別搬送車で迎えに来てくれていた。
僕以外にも接続便がピンチの人が数名いて、それぞれの搭乗口まで案内してくれた。
助かった〜。
のはイイが腹ペコの時間帯に飲み物すら買うことができずに搭乗してしまった。
13:40 伊丹空港に到着。
ここからリムジンバスに乗って、京都駅まで\1,280-
バスの乗り場が北ターミナルと南ターミナルの2つあって、時間が違うのだ。
北も南も分からないのでインフォメーションに聞いて、近い方の乗り場へ行き、急いで乗車券を買って、並んでしまった。
またしても食べ物も飲み物も買わないまま。
15:00に京都駅八条口に到着。そこから北口へ抜けて、ホテルにチェックインしに行かなければ。
さすが大都市京都、人混みで右も左も訳が分からない。
やっと方角を把握するも、どうにも抜ける道が見つけられない。
重い荷物を引きながら、ウロウロと20分迷い続け、やっと道を教えてもらうことができた。
意外と案内が不親切なせいで、貴重な時間をロスしてしまった。
何とか地下を抜けて北口に出て、ホテルへ向かう。
15:45 チェックインしてヘトヘトだが、休んでいる時間がない。
日が暮れる前に八坂神社へ参拝しに行かなくてはいけない。
日が暮れてから神社に入ると、場合によっては命を取られることもあるという。
タクシーで八坂神社へ。

5年ぶり、2度目だ。

それにしても寒い。
前日は大荒れで、東京も京都も雪が降って、交通網が混乱していたのだ。
雪が降って「浄化」が起こったと解釈するが、寒いのは御免蒙る。

八坂神社は古代ヘブライ語のヤーサカ(弥栄)から来ているようだ。
イスラエルとのご縁があるらしい僕には重要なところだ。
またここに祀られている牛頭天王素盞鳴尊スサノオノミコト)と同一とされ、疫病を防ぐ神として信仰を集めている。
今年は丑年で、牛にまつわる事件・事故が続いているので、ご挨拶しなければいけないワケだ。
素盞鳴尊は清々しい神だとよく言われるが、清々しくてすっかり寒さで体が冷え切ってしまった。

そこに京都の「うさと」事務所から電話が入った。
自然服うさと展示会を3月に予定していて、連絡FAXに今回、京都に来ることを書いていたのを見てくれたらしい。
スタッフの加藤さんが、うさぶろうさんがちょうど京都にいて夜に宴を開くので来ないかと誘ってくれた。
それは願ってもないことだ。ウレシいなぁ。
夜の行き先が決まって、ひと安心したところで空腹に見舞われた。
何せ7時半に朝食をとってからもう9時間半も何も食べていないのだ。
神社内の喫茶コーナーでぜんざいをいただいた。

さて、「うさとの森」ギャラリーを訪ねて行った。
京都御所のすぐ西なのであった。
残念ながらすでに閉店後で、ギャラリー内は見られなかったが、さすがに素敵だ。
う〜さんに案内されて事務所というのかミーティングルームへお邪魔した。
そこには僕以外にもゲストが4名いて、12名の宴となった。
う〜さんがニコニコして大きいボトルから水を注いでくれた。
「どうぞ、真名井のお水です。」
えぇぇぇ〜!?
今回の旅では伊勢に行った後で、元伊勢と言われる籠神社にも足を伸ばしたかったのだが、時間が足りなくて諦めたのだ。
そこの霊水が真名井の水なのだ。
何と、う〜さんは今日、元伊勢の籠神社に参拝に行って、さっき帰って来たところだと言う。
こんなことってあるんかいな。

向かいに座っている2人は霊能力を持っていて、そんなことはお見通しとばかりにニヤリとして僕を見ていた。
「神社が好きって顔してますなぁ。宮大工やっとったから尚更やな。んで、その前は神官か。」
何も言っていないのに、僕の前世を言い当てている。
Yちゃん、Cちゃんのリーディングと重なるから、これは面白い。
居合わせたメンバーの半分以上が初対面なのに、フシギと気が置けない仲間のように感じる。
軽く自己紹介して、今回伊勢神宮に行くことを伝えた。
全員がウレシそうに、伊勢の話を始めた。
驚いたことに、2月28日から3月1日、1泊2日でうさとさん主催の ”ひなまつりツアーin 伊勢・二見”に皆さんで行ってきたばかりだと言う。
実に3日前のことなのだ。よっぽど楽しかったらしい。
伊勢神宮の本当の参拝の仕方を教えてくれた。
なるほど、それは誰も教えてくれないなぁ。
知っている人はちゃんと知っているんだなぁ。
う〜さんがさらに水を注いでくれようとして、MINAQUA(ミナクア)のペットボトルをつかんで「あ、コレは真名井じゃなかった」と言って除けた。
咄嗟に「コレにも真名井って入ってますよ」と口をついて出た。

MINAQUAを入れ替えると、MANAI+QUで、真名井の水をクゥ〜と飲むみたいな言葉になる。
さらに、MIN.+AQUAで、分・水となる。
昨年、大峯奥駈修行に入った時に、命を託した水が吉野「水分(みくまり)」神社の霊水だったのだ。
う〜ん、いろいろ思い出すと泣けてくるなぁ。
あれこれ話している内に、今回合流するツアーとは、まさしくこのギャラリーのすぐ隣り、京都御所で離脱することを言うと、霊能者2人が「宮大工で京都御所に入っておったから、その仕事を見て思い出すことになるんやな。」と口を揃えた。
「でも今回の使命のその先にまだあるね。分かってる?」
「ハイ、承知してます。」とアッサリ答えてしまった自分に、変に感心してしまった。

美味しい鍋料理とビールを楽しんでいると、お酒も出してくれた。
楽しい宴に感謝感激の夜だった。
トランペット奏者の藤井さんから名刺をいただくことができた。
加藤さんのご主人は2年前に出家されて醍醐寺に入っているのだという。
多彩な仲間たちに囲まれて、う〜さんは幸せだなぁ。
遅くまでたんまりとお酒をご馳走になって、幸せ気分でホテルに戻った。