偉大なイチローに感動

goro3582004-09-28

イチロー選手がシーズン最多安打の大記録で70年ぶりに更新する見込みだ。
彼は独自の体の使い方で、プロで指導している方法論からは生まれえない技術を確立していたのだそうな。それをプロのコーチが見抜いて、決して従来のようにそれを邪道とみなして矯正するのではなく、イチローならではのクセを伸ばすように心がけたのが良かったらしい。
後にイチロー選手の投球、打撃フォームは「スパイラル理論」の名で、体の関節可動域と筋肉作用のコーディネーションの理想形とされた。(野茂投手のトルネード投法もスパイラルだ)
ナチスヒトラーが近代科学の基礎を踏まずに、突拍子もないと云われるオカルト理論からV2ロケットや無尾翼飛行機などを作り上げてしまったような驚異だ。(僕の例の方が突拍子もない?)
イチローは野球に真摯に打ち込む姿が好感を呼んでいる。打席でバットを振り、一塁ベースへと走り出す時にバットを放り投げるようなことはしない。全力疾走に入る状態でも、バットは静かに地面に倒れるように「置く」。曰く、「大事な道具なのだから丁寧に扱いたい。」
格好イイなぁ。今年のシーズン開始当初は成績が振るわず、アメリカのマスコミから厳しい評価をされていたのにもかかわらず、気が付いてみればこの大記録。さしものマスコミも当初の批判を謝罪撤回した。最近までアメリカ人野球ファンからは、イチローは迫力に欠けるから大打者としては認められないという意見が少なからずあったが、ここに来て多くの野球ファンがイチローの偉大さに魅了され始めた。
明後日頃には大記録達成のニュースで盛り上がることだろう。
しっかり便乗して美味い酒を飲むのが楽しみだ。