ああ、疑問

goro3582004-10-02

中学校の時、世界地図を見て疑問を持った。
標高が高い所は茶で、平地は緑に色が当てられている。
釧路の近辺で目にする所では、山は緑が豊富で、平地は地面がはがされたりアスファルトに覆われたりで、茶色か灰色が多い。おかしいな、逆ではないかと疑問を持った。その何年か後になって、地図表記はヨーロッパ・スタンダードであることを知った。向こうは放牧文化なので、山は家畜に草を食われて丸裸。平地は牧草地として管理されているので緑色なのだ。
英語を習った時も名字が後で、下の名前を先に言うのに違和感を持った。僕がもし外国へ行って名乗るときは日本の通りに「ニイムラゴロウ」と名乗ってやろうと思った。もし「ゴ」という発音がない言語圏に行ったなら「コロウ」と名乗らなければいけないのか?そうなったらもう自分の名前ではないではないか。へりくだって郷に入りては郷に従えとはいえども、大事な名前なのだからその通り発音したいものだ。
歴史を学ぶと「1492年アメリカ大陸発見」なんていうが、おこがましい。原地住民がはるか昔から暮らしていたものを、そっちの都合で見つけてやったなんて物言いのように感じた。これもヨーロッパ・スタンダード。
ヨーロッパは「日が沈む地域」。日本は東方の地で「日が昇る地域」だ。日本が独自の歴史を語ってほしいものだ、と思っていたら「新しい歴史教科書を作る会」が頑張ってくれた。頼もしいかぎりだ。
パパラギ」という本がある。サモアの酋長さんが文明国ヨーロッパを訪れ、文化生活に数々の?を示した。資本主義、貨幣経済、競争、エゴ、利便性優先など、自然の有り様から逆行している文明社会に疑問を投げかけた。キリスト教を信奉する人たちは、自然は悪が支配しているから人間の手で開墾しなければいけないという考え方に陥った。一方、アニミズムでは自然界のあらゆるものに神が宿るという考え方だ。鎮守の森などと呼んで、自然を大事にしたものだ。
これは西洋の特色である唯物論と東洋に多い唯心論の違いになって現れる。医学を見ても、アメリカでは、西洋医学よりも代替医療として東洋医学の方が多く国民に利用されている。
世界中で疑問・疑念が蓄積してシステムに障害が起きているのではないか。「百匹目の猿現象」のような大きなパラダイムシフトが起きることを願っている。