自然食とは一体?

「自然食をやってます」と言うと「自然食はお金が掛かるからできない」なんて返されることが多い。自然食でなければ、不自然食であって、本来食べ物ではないものを口に入れていることになる。
学生時代から自然食指向だった。ヘンリー・D・ソローの「森の生活」に憧れてナチュラリストを気取ってみたり、環境問題に興味を持って情報を集めていた。
ロックフェラーが石油から可能な限り多くの製品(医薬品、繊維、塗料、農薬、etc.)を作って市場を支配しようと企んだところから環境問題が悪化して、世界は狂ってしまったようだが、時を同じくして興味深い事件が起こっている。
食品製造業者が「競争に勝つため」に、ユニークな食品を作ろうとした。
1948年、ナビスコ社は砂糖の使用量を2倍に増やした「オレオ・クッキー」を売り出した。
穀物食品に砂糖を多く添加したことで売り上げを飛躍的に伸ばしたのだ。
それからというもの、業界では競って、甘くした多種多様な穀物食品が登場することになる。
精製された砂糖は、血糖値を急激に上昇させ糖尿病の危険性をもたらした。そして、現代人の虫歯を増加させた。砂糖の副産物であるインシュリン(ヘロインに次ぐ強力な脳内麻薬)が脳の不安定要素を増し犯罪脳を作り上げた。今や日本では国民は年間で平均して100キロもの砂糖を消費していると云われている。
この危険性を訴えるとすぐに日本精糖工業会が政治ぐるみで怒涛のキャンペーンを打ち、「砂糖は脳みそに最高のエネルギーです」と大々的に宣伝する。なんと情けないことか。
僕たちの健康を守る方法は最早、自衛手段に頼るのが一番のようだ。