エゾシカ受難

goro3582004-10-06

天然記念物のカモシカさんとは扱いに差がありすぎるエゾシカ
この度、エゾシカによる農業被害が拡大したということで、エゾシカ狩猟の期間を延長し、頭数制限もなくすることになった。
先日、摩周湖の透明度が低下しているのは、周囲の森林が破壊されているせいだという特集番組があった。なんでも増えすぎたエゾシカが樹木を食い枯らしているのが原因だという。元はといえば、政府が北海道のオオカミ駆除を奨励して、エゾシカの天敵を絶滅させたのが間違いだったのではないか。その後、降雪量が減少してエゾシカ生息数をコントロールする要因が追い討ちをかけたのだ。すっかりエゾシカばかりが悪者扱いで大した受難だ。
アウトドア小僧の僕は、夏は登山、冬はクロスカントリースキーやカンジキを楽しみにしているのだが、ここ数年は冬はストレスがたまる一方だ。11月から2月の間、おちおちと野山を散策できないのだ。の〜んびり心を洗おうと思って山に分け入っても、突然恐ろしい銃声がこだまする。ひぇ〜っと縮みあがって帰路を急ぐと、エゾシカが解体された跡に出くわしたりする。毛がむしられて散らばり、血生臭さが漂い、残骸処理を狙ってキツネやヒグマが近くで様子を伺っている気配がして、気分が滅入ることがしばしば。
アウトドアと言っても僕の場合はオシャレでやっているワケではないので、地味な服装である。たまにエゾシカのような色合いの格好で出かけてしまったりして。そんなこんなでシカと間違われて撃たれてはたまったものじゃぁない!
アメリカンジョークをひとつ。

ベテランのハンター、ジョシュ爺さんは75歳になる。最近はすっかり目が弱って、去年は2度も誤ってハンター仲間を撃って怪我を負わせてしまったが、それでも趣味の狩猟をやめる気はさらさらない。
ハンターのケビンはそんなジョシュ爺さんに撃たれてはたまらない、と策を講じた。自分の背中に大きく「クマじゃありません!」と書いた紙を貼った。
そしてある日、ケビンが獣の気配を追って山深い所まで来ると、後ろから銃声が聞こえた。命中しなかったのが幸い、ケビンが振り向くと、ジョシュ爺さんが銃をこちらに構えて立っている。あわてて大声でジョシュ爺さんに「俺は人間だ。ケビンだ!」と言った。「あぁ、お前か。ごめんごめん。」「爺さん、勘弁してくれよぅ。大きくクマじゃないって書いてあるだろぉ?」「あ?それは失礼。ワシはクマの字しか見てなかったわい」