山ブドウ&コクワ採り

goro3582004-10-11

恒例の秋のお楽しみ、山ブドウとコクワ採りに行ってきた。
昨日は親父と朝飯前に深山へ、椎茸を採りに行った。ボリボリもあるわ、コクワもあるわ、季節外れの木イチゴの実をつまんで、満足気に帰ろうとした所、鈴なりの山ブドウを発見。毎年ここへ通っているが、山ブドウは成りが悪かったり人に採られたりでイイところに当たったことがなかったので、大興奮した。粒が大きくて甘い!木登りをして朝から体力を使って、なかなか充実した一日のスタートだった。
さて、昼からはパートナーと山ブドウとコクワ採りに出直した。先日目をつけておいた鶴居のポイントで大収穫で大騒ぎ。それから幾多のポイントを無視して、オソツベツのポイントへ直行してコクワ採り。秋は日が短いので二人とも気が焦っている。時計を見ると4時。あと1時間で暗くなってしまう。大慌てで本日最終目的の奥春別コクワ鈴なりポイントへ向かう。が、着いてみると実がまったくない。誰かに見つかって全部採られてしまったらしい。幸いガケ下のコクワの木には実が鈴なりに付いていた。木に登ってみたが体を支えてくれる枝がもろくて今にも折れそうだ。重心の掛け方に細心の注意を払う。腹斜筋、腸腰筋、内転筋、大殿筋など普段怠けている筋肉が総動員で全身プルプルしている。さてコクワの実は丁寧に採らなければいけない。引っ張るとつぶれてしまう。軸から優しくもいで下の笹原に投げ落とす。後でゆっくりと拾い集めるだけだ。コクワに手を伸ばす度に落ちそうになったりで、もはや命がけだ。いよいよ暗くなって、隣の木でコクワを採っていたパートナーから終了の命令が掛かった。オランウータンのようにモソモソと木から下りて、落としに落としまくったこくわの実を探す。あれ?全然見つからない。あれだけ危険を冒して採ったはずのコクワが1割も見つけられない。とうとう手元も分からないくらい暗くなってしまった。泣きそうな僕にパートナーが「心配しなくていいって。あたしがほとんど拾ったから。」と嘘をついてなぐさめてくれた。笹深いガケを登って車に戻った。手に持っていたビニールの袋が何やら軽く感じる。ふと見ると袋が大きく裂けていて、収穫したコクワの実が半分くらい落ちて無くなっていた。
ガビ〜ン。「山のネズミたちにプレゼントしたんだからイイじゃない。」と言われて気を取り直して、温泉へ向かった。仁伏温泉にゆっくりと浸かりながら、充実した一日を振り返った。
目をつぶるとたわわに実ったコクワや山ブドウが浮かび上がってくる。今日は5回も木登りをした。いやぁ、本当に楽しかった。また来年もこんな楽しみを満喫できるようにしっかりとトレーニングを続けようっと。