アメリカの牛肉が押し寄せる

goro3582004-10-13

あれだけ狂牛病騒ぎをしていたのに、アメリカ牛肉が輸入再開される見通しだ。
全頭検査のむなしい掛け声を思い出すと笑いがこみあげてしまう。20ヵ月齢以上の牛だけを対象に検査するのが全頭なんだとか。日本では年間に解体される101万頭の牛のうち、93%が20ヵ月齢以上なのに対し、アメリカでは80%が20ヵ月齢未満!だめだこりゃ。多くの日本国民はこんなこととは露知らず、すっかり安心な牛肉がやってくると信じているんだろうなぁ。アメリカでの意味なし偽りの検査に、もう100億円かかっていてこれを日本が負担するらしい。ああ、そこまでして日本人は牛肉を食いたいのかっ!
週刊現代10月2日号に【狂牛病危機! 輸入再開なんてとんでもない アメリカの牛は今も肉骨粉を食べている】が掲載された。気になって「肉骨粉のレシピ」を調べると、轢死した犬・猫・カラスが腐乱したものを安い賃金で働かされるメキシコからの不法労働者がブルドーザーで運び込みミンチにする様子などが出てきて失神しそうになった。レンダリングの実態など、これからの子供に学校で教えてあげた方がいいんじゃないだろうか。でも親がマヌケだから子に牛肉を食わせるんだよなぁ。大人の再教育の方が急務かもしれない。
訪米中の町村外務大臣は、10月6日にライス大統領補佐官と会談し牛肉を輸入するようにクギを刺され、7日にはパウエル国務長官に「米国産牛肉の再開は日米間のきわめて重要な問題だ。早期解決を強く望む」と迫られ、ゼーリック通商代表部から「早期再開が日米にとって大きな課題であると認識して欲しい」と止めを刺された。ここまで米国に脅かされれば小泉首相はひとたまりないだろう。誰がなんと言おうと輸入再開!(笑)
もう勘弁してほしいと思った時にこんな記事を目にした。
アメリカFDAの確認事項だ。羊スクレーピーにかかった羊の脳を牛に接種したり、食べさせることで、一部の牛が「ダウナー牛病」の症状を示し、死亡した。英国発の「狂牛病」症状ではなかったが、脳はプリオンタンパク質試験薬で「陽性」であった。以上の実験は追試で確認された。〜米国食品医薬品局の主催試験〜。死亡した牛の脳は、BSEのような顕著な空洞化は示さなかった(海綿状所見ではなかった)。その代わり、グリア細胞が肥大していた(グリオーシス)。
アメリカでは毎年30万頭以上が原因不明のまま具合が悪くなり「ダウナーズ」と呼ばれる症状を呈して死んでいる。
ここまで来て、国連本部は屠殺場だった土地を使った意味が分かった気がする。