割り箸の味

近所のそば屋さんで特に割り箸が臭いところがある。食欲が失せてしまうほど割り箸が薬品臭いのだ。
環境問題に関わっていた時分は「マイ箸」なるものを持ち歩いていた。なにせ、金魚鉢に割り箸を入れてかき回しているとだんだん金魚が弱って、やがて死んでしまうと聞かされていたのだ。周囲に変な目で見られながらも意地で「マイ箸」を使っていたのだが、その内面倒くさくなって忘れてしまっていた。
日本では、割り箸は年間２３０億膳も消費されている。国民1人当たり平均２００膳近く。
その９４％は輸入に頼っている。最近では２〜３割が竹製割り箸になっている。（竹は木材よりかびやすい）
防カビ剤：ＯＰＰ（オルトフェニルフェノール）、チアベンダゾール、ジフェニル、イマザリル
漂白剤　：亜硫酸塩
割り箸は引き出しに入れて、１年経ってもカビない理由がこれで分かるだろう。
昨年東京都が行った実験では、全体の約９割、中国産の竹割り箸にいたっては、なんと９３％から亜硫酸塩が検出された。そして９５℃の熱湯に約３０分間入れて溶出試験を実施したところ、１膳あたり０．５〜１０ミリグラムの亜硫酸塩が溶出したという。
これはヤバイ！ラーメンやそばを食ってちゅ〜ちゅ〜と割り箸を吸うなんてのはとても危険なことだ。やっぱり「マイ箸」を励行しなければ。