視力6.0ってどうなってるの？

11月に「ワールドレコーズ」という番組で、視力世界一決定戦を放送した。
当日新聞のテレビ欄を見てビックリしたのだ。視力6.0！
興味津々で番組を見た。イタリアの漁師とモンゴルの放牧民、そしてケニア（だったかな？）の狩猟民が選抜されて、3人の内で誰が視力王になるかの対決だった。
現地取材が面白かった。イタリア男は数キロ先の魚を見つけることができる、モンゴル男は羊、ケニア男は獲物。さすがに生業としているだけに、神がかり的な能力を発揮していた。その視力は理論値から言うと6.0を超えるのだというから参った。
さて3人を東京に招いて、専門の眼科医に診察してもらったところ、「考えられない。医学的には説明がつけられない。」との結論。
決定戦では、東京ドームで視力検査を使った。
3人とも思うように視力を発揮できない様子で、苦しんでいた。
僕もテニスをやっていた時に体育館でやったインドア試合で苦しんだことがある。ライトの光に違和感があって球がよく見えなくなってテニス界期待の貴公子と恐れられた僕は脅威の実力（ｗ）を発揮できずに敗退してしまった。
3人とも「この照明は目に悪いよ」と言いたそうな顔に見えた。
しかし、医学的に説明できない視力とは一体どんなものなのか。
多分、網様体とか視神経の構造で対象を捉えているのではなくて、獲物が発する気や波動といったものを感じ取る能力なのではないか。
僕も子供時分は目が良かった。中学2年の視力検査で、先生が前年の記録から見当をつけて、検査を進めて行く。僕はずっと2.0だったから、検査表の一番下から検査棒を指すのだが、さっぱり見えない。「分かりません」。先生はどんどん上を指して行き、しまいにフザケているのかと不機嫌になった。ついに0.2。
受験勉強に励みすぎたせいか、それとも当時銀背景に白字やら目に悪い反射印刷が多かったニュートン・オムニなどの科学雑誌のせいか。はたまた暗がりで無理がある体勢で熱心に見ていたエロ本のせいか。
現在の視力は0.02だったかな。ずい分とみじめなものだ。
視力がダメなら超能力で見る訓練でもするか。