野良猫チロちゃん

goro3582004-12-06

今の事務所に移ってから3年が経つ。
移ってすぐに野良の黒猫がパトロールに来た。ついエサをあげた。気性が荒くてエサを取って行くのだがそばに寄ろうとすると威嚇してくる。なかなかの風格・体格で付近のボス猫のようだった。
それから毎日のように黒猫がやってきた。ベランダにエサと水を用意してあげた。何度かヘマをしてひっかかれて危ない思いをした。
ニャゴと名前を付けてウチの神様扱いにした。
僕たちの出勤を待って窓から中を覗いて待っていることも多かった。
ニャゴは喧嘩のせいか、それとも皮膚病のせいか顔にいくつも傷があって、いつも血が噴出していた。いよいよ心配になって獣医さんに診てもらおうと、捕獲大作戦を決行した。ダンボール箱におびき入れたまでは良かったのだが、大暴れして箱を破って逃亡した。上部に白のガムテープを貼っていた箱を破って出たものだから、背中に「キ」の形でテープが貼らさった状態で走っていくニャゴはたまらなくラブリーだった。
ニャゴに「エサをやるから仲間も連れて来いよ」と言ったら、翌日からメス猫を連れてきた。しばらくしてその2号。そして3号というよりは子供を連れてきた。
チビ、キイロ、マイケル、チャコ、ボロと、ついに6匹がやってくる状態になった。
そのメス猫を争っているチロが登場!
しばしばベランダでニャゴとチロのバトルが始まった。こちらはのん気に観察していた。
そんな2年が経過した去年の9・26に大地震が来て、ピタリと全員が姿を消した。
ちょうどその頃、裏手の廃屋群が解体・整地されてしまい、野良猫たちの住処が無くなっていた。
野良猫が現れなくなって寂しい思いをしていたら、今朝、チロちゃんを見つけた。
キレイなヒマラヤンで、とても野良とは思えないのだが・・・。■写真■
思い起こせばチャコとマイケルのコンビはたまらなく可愛かった。
今度、あらためてこの2匹の物語を書こうっと。