おもしろ川柳

goro3582004-12-22

父が遺言川柳を本から書きだして喜んでいた。
ご苦労なことに40首くらい書いていたのを見せてくれた。
そこから傑作だと思ったものを・・・「goro358選」
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「財産も ないのに遺影 よく笑い」
        遺族が苦々しく遺影を見ている様子が面白い 
「通帳が 遺書より先に 捜される」
        血まなこなのが微笑ましい
「じい様の 書き損じ探り くず漁り」
        下書きから心変わりなきことを
「とりあえず 涙流して 耳すます」
        人間だもの・・・
「泳げない 散骨場所は 山にして」
        アメリカン・ジョークみたい
「この次は 女房の親に 期待する」
        ブラックユーモア系。これはトリだね
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う〜ん、こんな遺産騒動で楽しんでいる様子だとウチの親父はまだまだみたいだなぁ。
遺産にまつわる笑い話は多い、と思ったが一つしか思い出せない・・・。
どこだかの親父が子供たちに遺産を臭わせて面倒をかけまくっていたんだと。さて、死んだとなって金庫を開けてみると「太田胃酸」が1ダース入っていたんだと。
死んでしまっても憎めない親父ならイイな。
江戸時代の作家十返舎一九が残した遺言。「死んだときの服装のままで火葬すること。」
遺族はそれを守った。棺桶に火をかけてしばらくするとると急にパン!パン!という音がして棺桶の中から花火が爆発した。みな驚いて腰を抜かした。それをあの世で見ていた 一九が笑った。「やった、やった」と。