天然の母 (天然酵母じゃないよ)

goro3582005-03-20

母が結構面白いことを言う。俗にいう「天然」というやつ。
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母が60歳を迎えて体力・知力の衰えを実感していたところに妹が遊びにきてお茶を飲んでいた。
母「あんたさぁ、もう60歳は過ぎたかい?」
妹「え?いやいや、いくら私でもまだ姉さんの年を超えてはいないよ。」
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その妹さんとの掛け合いも絶妙だ。田舎育ちでズーズー弁が混ざった妙な浜言葉が丸出しになる。
母「ウチのガス代もバカにならないのさ。あんたんとこも都市ガシかい?」
妹「やだね〜、ちょっと(笑)。トシガシって変だべさ。トスガスでしょ、姉さん。」
母「あんたこそ、なまってるんだからもう(笑)。トシガシでしょ。」
周囲が唖然とする中、しばらく2人でこのやり取りが続いた・・・
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母は氏家(うじいえ)家の9人兄弟の6番目だ。何人かが集まると実に賑やかになる。
妹の妹「姉さんとこの敏也さん、結婚したんだものね。お嫁さんの旧姓は何ていったんだっけ?」
母「うじいえ」
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珍しく賑やかに姉妹旅行に行った時。靴の話題になって、
母「姉さんのその靴素敵だね。」
姉「この飾り好きでないんだよね。サイズ合うんならあんたにあげるよ。」
妹「えぇ〜、いいなぁ。アタシ23センチ。」
姉「あれぇ。これ24センチなの。アンタは?」
母「52.5!」
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母は物覚えが悪いのでいつも買い物メモを用意している。
「卵、ネギ」と書いたその大事なメモを忘れて買い物に出かけていった。
1時間ほどして大きな買い物袋を2個手から提げて帰ってきた。留守番だった父が皮肉たっぷりに「卵とネギを買いに行ってそんな大量な買い物になるのか?」と言った。
母はその「卵とネギ」をどうにも思い出せなくて、いろいろと思い当たるものを買って、肝心の卵とネギは買い忘れて帰ってきた。
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母は漢字が苦手。
車で隣町の温泉に出かけたときのこと。鹿が道路脇まで出てきていたのを見て。
母「鹿って漢字にしたら、バカって書くんだっけね。」
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ま、せぃぜい長生きしてくれぃ。息子より