治療家の進化形

goro3582005-04-21

久々に小林正観さんからいただいた知恵を書こうと思う。
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「病気の治し方」について
ある治療家の話。気功を駆使してどんな病気でも治す人がいた。
第一段階の「治す治し方」である。
病人を治してしまうと、その患者はしばらくやって来なくなる。
もし頑張りすぎて、病人がいなくなってしまうと商売上がったりになってしまう。
やがて彼は商売として患者を確保するために、病気の半分は治さずに残すことにした。
これが第二段階の「治さない治し方」だ。
すると患者は一旦、楽になって病気が治ったかのように感じるが、だんだん元通りに病気が現れ、また治療家をたずねることになる。治療家は微妙に手抜きをして商売を優先させる。
それでも彼には立派に治す技術があるので、病気が治ったと喜ぶ人が多く出る。そんな評判を聞きつけて患者が押し寄せる内に、一日に数十人も治療することになった。
さすがの彼も身がもたない。
「しかし、こんなに病人を治しているのに、まだまだ病人がいるものか」と疑問に思った頃、実は彼が意図する以上にリピーターが多いことに気が付いた。
病気を治したり、除霊をしてあげても、患者はやがて勝手に病気を再発したり、新たな霊に取り付かれたりして、繰り返し相談に訪れるのだ。
そんな再発型患者を観察すると、病気を呼び寄せる体質・気質の人間、霊に取りつかれやすい人間であることが分かった。むしろ本人が病気であった方が(周囲から同情の目で見られて)安心するかのような人たちが多いのだ。
そこで彼は第三段階の「治す治さない方」に移行する。
そんな患者たちには本人の生活態度や心の持ち様に根本原因があるのだということを指摘した。治療家に任せるのではなく、自分で病気や霊を呼び込むことをやめるように諭して、治療行為をできるだけ行わないようにした。
そして彼は病気や霊障の原因を解明していく。
すると、中には特定の病気であることで自己を確立している人がいることが分かる。
そういう人は病気を治す必要がないのだ。社会通念からいうとタブーなのだが、三浦綾子の脊髄カリエスなど、その病気があったからこそその人の才能が発揮されるケースがあって、「必要な病気」というものも存在する。
かつては「風邪は万病の元」といわれたが、実は風邪をひくことで発熱を起こし体内のウィルスを撃退することができることが分かった〜安保徹『免疫革命』など〜。人は定期的に風邪をひくことで免疫を更新することができるので、「風邪は万病の予防」になるとも考えられるのだ。
最終的に第四段階の「治さない治さない方」を発見する。
病人は人に治してもらうよりも自分で治すことが重要な場合がある。
病気の中には治さず、かえって身に付けていた方が良い場合がある。
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だからといって第四段階の「治さない治さない方」が理想というわけではない。
優れた治療家は、さまざまな病人に対してこのように4段階の治療法を会得するだろう。
患者の方にしてみれば、第一段階ですべて解決してもらって、健康人になるのが理想だ。
こんな人がいる。
乳がんを手術せずに、玄米食マクロビオティックに則って)によって克服した。
がんは枯れるように縮小して、乳房に残ったまま。そのがんが彼女の健康のバロメーターとして役立っているそうだ。食事が偏ってきたらがんがピリピリと痛みを発して教えてくれるのだ。また寒くなってきたらがんが疼くので、服を着たり暖かくするなどの対処ができるのだ。だから彼女はがんを切除したりせず、ありがたいと言って、がんを大事にしていると言うのだ。
素晴らしい!