5月の雪

goro3582005-05-07

今朝の釧路は寒かった。最低気温は1℃。
昼前から降り始めた雨はみぞれに、そしてなんと雪に変わった。
今日の釧路は最高気温3℃、最低気温1℃、と発表された。
ちなみに昨年の記録では最高気温17℃、最低気温9℃。
もうイイ加減、地球温暖化という言葉を変えた方がよろしいのではないか。
5月も1週間を過ぎての降雪は一体何年ぶりのことなのだろうか。
4月29日は知床横断道路が残雪の多さと追い討ちになった降雪のせいで未開通だった。その後も除雪が進まず、今日も吹雪になり、さらに開通は遅れることになりそうだ。
昨年は知床五湖にヒグマが出没し続け、立ち入り禁止措置が長く取られた。
どうやら知床は世界自然遺産登録を前にして、観光客の立ち入りを拒んでいるかのようだ。
しかしテレビを見ていると本州では桜がすでに散り、春本番の百花繚乱の様相だ。同じ北海道にあっても函館は比較的温暖で、松前の桜祭りは大賑わいだ。
日本は広い。そして北海道も広い。
こうなると気になるのは発芽した植物たちのこと。春の目覚めで目を伸ばしてみたら、この予期せぬ雪で凍死、なんてことになれば種の滅亡が起こりはしないものだろうか。
野草は実に賢い。山菜採りで野草を観察していると、必ず一番手グループ、二番手グループと、ずらして発芽しているのだ。
彼らは全滅を避けるため、一斉に発芽をしないのだそうだ。子孫を絶やさない知恵を持っている。いやはや、恐れ入ったものだ。
◇写真は5月3日撮影の行者ニンニク(通称アイヌネギ)◇