微生物さん

脱ぎ脱ぎクマー

人間の体は60兆個の細胞の集まりだそうで。
そして腸内細菌は100種類、100兆個があるのだとか。
皮膚表面にもまた常在菌がびっしりと棲み付いている。
人間が主役というよりは、これらの微生物に守られて生かされている状態だ。
地球上で見ても人間なんかよりも微生物が主役。
地球生誕から45億年だと云われている。45億年を1年に置き換えてみると・・・。
微生物の誕生が30億年前だというから、3月20日ころ。
人間が誕生したのは30万年前、ということはなんと12月31日の夜9時になるんだと。
こりゃ、マイッタ。
微生物はモノを食べてお尻から出す時に抗生物質のようなものを出す。
例えば他の微生物に侵食されて死滅する時に、仲間に生き残る知恵を託すためにお尻から出す物質に情報を残すのだという。その情報を受け取った微生物は、耐性菌に進化して生き残る。微生物はそうして30億年の長きにわたって、度重なる環境異変や生物種の競争を生き抜いて来たのだというのだというのだから、何とも早、恐るべき知恵だ。
微生物はすごく進化しているらしい。手を洗うのに薬用石鹸ミュ○ズを使うと、手に付いている常在菌がSOSを発信し、それに腸内細菌が共鳴するのだと。抗菌やら除菌やら殺菌、とひたすら菌を殺そうとしている私たちは、微生物の悲鳴を聞き続けることになり、結果、腸内細菌の不調を招き、免疫力を低下させていると教えられた。
さらに、菌を全滅できない理由というのを聞いた。
ある菌を殺そうとして科学者が有効なものを開発しても、殺されていく菌のSOSがその科学者の体の常在菌や腸内細菌に届き、耐性菌が作られる。そうして耐性菌が一足先に広まるという構図なのだそうだ。
なるほど。