講師のお仕事

ケロロ〜ン&ガックシ

昨日、コープさっぽろの理事会の勉強会に講師として初めて参加した。
何の肩書きもないものだから、講師の紹介の段で理事さんが困っていた。
前もって「食の安全性について話してください」とだけ言われていたので、テーマは特に決めず、食べることの意味と自然食の提案を話そうと考えていた。
まず自己紹介。ザリガニと遊んでばかりの小学生時代。その遊び場が開発のせいで埋め立てられ、ザリガニの楽園を失った悲しい中学生時代。ただ無難に過ごした高校時代。学生になると自動車に乗るようになって、授業はサボりまくり、道東の湖めぐり。そして山登りに魚釣り、山菜採りと、アウトドアにハマる。そしてひねくれて開発や経済成長に疑問を持ち、自称ナチュラリストになった経緯を話した。すっかりラブリィだった頃の自分を思い起こして酔いかけていたのだが、参加者を見るとみなソッポを向いていた。
ヤバイ(汗;)慌ててクイズを出して注意を向けてもらった。
「一」と書いて何という苗字でしょう?答え:にのまえさん。二の前だから。
「十」なら何という苗字でしょう?  答え:つなしさん。ひとつ、ふたつ、・・・で、十はつが付かないから。
そして古くからの言い伝えの「子供の味覚はつなしまで」を紹介した。
9歳までは味覚が大事で、邪食させると生涯、食が乱れることを諭した言葉だ。
現代では子供がケチャップとマヨネーズの調味料で味覚が麻痺している。9歳までは自然の素材の味をしっかり味わいさせることで舌は敏感になり、脳の発育も良くなるのだ。
日本マクドナノレドの藤田田氏が創業当時に言った「9歳までの子供の舌を狙う」作戦を紹介。
話にアクセントをつけようと、食品添加物の危険性を紹介した。亜硝酸ナトリウムが、他の保存料や香料と化合した場合に発がん物質が生成される図式。
内藤晴輔博士の講演で興奮した自分を思い出し、ここで畳み込もうと思ったのだが意外と反応もなく、盛り上がらなかった。
それよりも、僕自身が別段、こういう「危険性」について強調したくはなかったのかもしれない。
本当に話したかったのは、「何をありがたいと思って食べるのか」の主題だったようだ。
自然食とは「食べ物以外は口にしたくないという選択」であって、自然が用意してくれたものを「正しく」食べることが大事だと言って、食材と人体の関係を紹介した。
人参の断面は目の虹彩と似ているので目に良い。
レンコンは空気を通す穴が開いていて、人間の肺に関係している。節の部分は首にあたる。
胡桃は脳。ヒジキは血管。小豆は腎臓。トマトは心臓。ただし、トマトは中に緑色があるので、人体内の緑はガンを表すので、シュウ酸などが弊害を持っている。食べ方は要注意。
薬の字は草を楽しむ意味を表している通り、野菜を美味しいと感じることが健康の秘訣だと紹介した。
そして、2年前の世界アルツハイマー学会の話。世界中から4千人が集まった史上空前の規模の学会において、発表論文の多くが食事とアルツハイマーの発症、進行との因果関係についてであり、そこで「日本人が食べていた伝統的和食」こそが最も理想的であると繰り返されたのだ。
3時間くらい話す時間があれば、食べ物の陰陽や動物性食品の問題点、ブローベルの生物シグナル理論など、もっとあれやこれや話すことができたのだが、今回は1時間30分にて終了。
最後には熱心に質問をしてくれて、上機嫌(自分だけ?)で勉強会を終えることができた。
自分が人前でこんなにおしゃべりになるのかと、発見したのも妙に楽しかった。
ありがたいことに、理事の皆さんがお昼ご飯を用意してくれていた。毎回、コープさっぽろの新商品の試食会という名目になっているのだとか(^^;)
しかしその日は「牛丼」。話の中で人間は肉を食わなくてもイイんです、とか言ってしまった手前、気まずい・・・。午後から用事があるので急いでいると伝えて、ご飯を断って帰ってきた。
みなさ〜ん、これに懲りずにまた勉強会&食事会に呼んでね〜♪