瓜生さんの快医学講座

今日は瓜生良介さんの快医学講座。
杏園堂の須藤先生から案内をいただき、予備知識ゼロのまま参加した。
講演内容では、ヒトとして適正な体のバランスを保つこと、ヒトとして正しい食事をすることが強調された。
なんとなく分かる話が続き居眠りを繰り返していた僕の目を覚めさせてくれたのが「マクロバイオティック」の言葉。
瓜生先生がブラジルに行った時に知り合ったラウラという女性の話の中でマクロビオティックが登場した。
ラウラは1987年にHIVウィルスに感染。10年後の1997年にCD4数値が100に減少し、エイズ発症、しかも末期と診断された。CD4は正常が1500で、200まで下がるとHIV+から、ハッキリとエイズだと診断される。ラウラは100だったので処置方法がなく、投薬も効果はないと医師から告げられた。
そこで彼女は瓜生さんや周囲の識者のサポートを受け、尿飲用療法と果物だけを食べる断食を一週間行った。その後はマクロビオティックの食事(穀物菜食)を実践し、みるみる内に体調が回復し、見事にエイズを克服したのだと。
世界のマクロビをリードする久司道夫氏はマクロビ食の有効性を説き、国連の仲介でコンゴをはじめアフリカ各地でエイズ治療のための食事指導をしている。
不治の病とされるエイズでも、食事で克服できるという実例を聞くことができて感激だった。
瓜生先生は乳製品についても言及した。
ヒトは母乳に頼る乳幼児となり、1年ほどで「離」乳する。
離乳することなく一生、乳を牛乳で代用して与え続ける現代栄養学は誤りだという主張だった。
乳幼児は母親から母乳を通して免疫を受け取るために小腸壁に穴が開いている。そこに分子量が大きな、牛乳や肉などの動物性たんぱく質が取り込まれるとリンパ系障害を引き起こすという理論だ。ヒトは1才半までの間は動物性たんぱく質を体内に取り入れさせるべきではない。そして冷たい飲み物も与えてはいけないのだと。
最近では6ヶ月から離乳食を薦める向きがある。母乳の元になる母親の食事についても一切考慮せず、動物性食品が蔓延しているし、離乳食の中に動物性食品が加えられている有り様だ。
他にも難病についての独自の考察など、興味深い話がいくつもあった。
後日、思い出して書こうと思う。
瓜生先生は尿飲用療法と操体法、そしてマクロビオティック食を実践して、推奨している。
ちゃんと実践している人の話は真実味が伝わってくるから面白い。
実践者の論理を聞くことで、僕も頭の整理ができて良かった。