3日目・松本市新村にて

さて今日はお目当ての「新村」をたずねる旅です。
松本でレンタカーを借りて出発です。
隣町の新村にはすぐに到着しましたが、特に観光地というワケでもないので、行き先は特にありません。
有名なのは日本3大御伽草子とされる「ものぐさ太郎」で、それにまつわる資料館なんかがあれば見たいと思っていましたが、そこまで観光資源になっていないので、公民館をのぞいて行くつもりでいました。
国道脇に「ものぐさ太郎発祥の地」という小さな案内が書かれた柱を見つけました。
何か記念碑でもあるのかと、狭い道を進んで行くとポツンとものぐさ太郎の銅像がありました。
銅像に枯葉が乗っていたので払っていると、ちょうどそこにテレビ局の車がやってきました。
「今日は!何をしているのですか?」とスタッフさんに聞かれ
「ものぐさ太郎さんに挨拶に来たのですよ」と答えると、ちょうどものぐささんの番組を制作するところで、番組に参加してほしいと言われました。

はるばる北海道から自分のルーツを探しにこの町に来て、ものぐささん収録現場に居合わせるなんてスゴイ偶然です。
TBS系列の長野放送でものぐさ太郎について取り上げる番組だそうで、この新村の町の歴史も追う内容だというので喜んで登場させてもらうことにしました。
いくつかカメラの前でやりとりの様子を撮影して、地元の歴史に詳しい住民たちの取材して、それから穂高神社へ移動してロケを行います。
僕はその後、山形村波田町を回る予定だったので、穂高神社で4時にまた彼らスタッフたちと待ち合わせる約束をして、一旦別れました。
新村の公民館をのぞくといろいろと興味深い資料がありました。
ものぐさ太郎は室町時代に実在した人物のようで、後に出世して信濃中将となり、穂高神社を建立したと伝えられています。
エライぞ、ものぐさ太郎!
ひと通り資料を読んで感動したので、山形村の名産のそばを食いに出かけました。
満足の昼食を済ませて、お次は波田町です。
いろいろとお世話になっている阿寒町のギャラリーカフェ「ココペリ」のくまちゃんは、なんとこの波田町の出身で、高校時代はずっと波田と新村の間を汽車通学していたというのですから、フシギな縁です。
くまちゃんに、波田町と新村に行くと言うと思い切り驚いていました。
波田町には観光物産館と竜島温泉があります。
あいにく温泉は休館日でしたが、その手前に竜島神社があったのでお参りしてきました。
安曇野を抜けて、足湯を楽しんでから穂高神社へ行くと、駐車場に並ぶ車のナンバーにビックリです。
47-74とか15-51とか、ハイフンをはさんで鏡合わせになった数字がズラ〜っとあり、さらに22-55などのゾロ目数字もズラズラ〜っとあります。
こういう整った数字に出くわす時は、いつも何かが起こるというサインなのです。
神様、またはご先祖様に祝福されている気がしました。
穂高神社には、後に「信濃中将」となったものぐさ太郎が若宮として祀られていました。
実にイイ話です。ものぐさ太郎をもっと多くの人に知ってほしいと思いました。
テレビ局のスタッフと合流して、無事にロケ収録を終えて、穂高神社に奉納金をお渡ししました。
その時気付いたのですが、平成19年10月9日で、漢字で縦書きすると十九十九になるという美しい数字の日だったのです。
長野放送の「キャッチ!」という番組でこの収録内容が放送されると言うので楽しみに待つことにしましょう。
スタッフたちと別れると、翌日はいよいよ、木曽駒ケ岳登山です。
今日の宿である駒ヶ根温泉ホテルまで、高速道路で一気に走りました。
途中、アニメ映画「エヴァンゲリオン」のワンシーンを思い起こさせる光景に出会いました。
道理で、映画では第2新東京市として松本に遷都していて、まさにこの風景が劇中に登場するワケです。
ちなみに、第3新東京市は12日に行く予定の長野県松代市という設定なのです!
いろいろと感慨深いものがあります。
駒ヶ根は定年世代が優雅に日本アルプスに観光やら登山やらで訪れる人気のスポットらしいので、この近辺のホテル・旅館は料金も高めなのですが、ここ駒ヶ根温泉ホテルは割安なので決めたのでした。
電話番号が、0265-83-5656で、358もゴローの56も両方入っているので決めたのです。
でも案内ホームページには「オフロゴーバーサンゴロゴロ(お風呂GO!婆さんゴロゴロ)」という妙ちくりんなことが書かれていたのがちょっと気になっていました。
ホテルに着くと・・・・・・やっぱり婆さんゴロゴロって感じの落ち着いた(?)ホテルでした。
ロケーションも温泉施設も申し分ないし、宿泊客も少ない(^^;)ので僕は伸び伸びと満喫してきました。
あぁ、今日も楽しいことがてんこ盛りだったなぁ。感謝感謝♪