伊勢への旅・その6

合流したツアー「天皇弥栄を祈る旅」の最終日だ。
ここで僕はツアーから離れ、うさとギャラリーに寄ってから、1人で松尾大社へ参拝し、夜は大阪で友人と会うのだ。


■第6日目 3月9日(月)


朝は根本中堂で有難いご講義があったのに、サボってしまってすいません。
朝食は昨夜に続き、大好きな精進料理だった。
比叡山天台宗の中心地。
昨年、大峯奥駈修行に行き、神仏習合を願い続けたご褒美か、9月8日には大イベントが起こった。

神仏習合の信仰形態の復活を目指して関西2府4県の150社寺が「神仏霊場会」を組織し、新しい巡礼コースを企画した。この日は150社寺から約220人の神職、僧侶が出席。

天台座主が史上初めて伊勢神宮を正式参拝。
かつて、西行さんは僧である身ゆえに伊勢に参拝できなかったのだ。
そして、五十鈴川の対岸から内宮の杜を見て、こう歌った。
「なにごとのおわしますかは知らねども かたじけなさに涙こぼるる」

平成20年、やっと神道・仏教の垣根を越えて神仏界の融和が始まったのだ。
その巡礼の旅は、伊勢神宮を出発し、延暦寺が終点になったのだ。
今回の「天皇弥栄を祈る旅」ではまさしく、その起点・終点で合流参加することができたのは感慨深いものがある。
が・・・。
今回のメンバーの何人かにその件について聞いてみたが、誰もそんな話は知らない、のであった。
えぇぇぇぇ〜〜〜!?
知らないのぉ〜〜〜!?


ここ延暦寺からバスで京都御所へ向かう。

京都御所は皇居「The Imperial Palace」なのだ。
皇居と言えば、大半の日本人は東京にあるものだと思っているのだが、こちら京都御所が由緒正しいのだ。
明治天皇大正天皇昭和天皇京都御所即位の礼を行なった。
平成の今上天皇は、事情があって東京の皇居で即位の礼を行なったのだ。
関東の地で即位した史上初めての天皇なのである。

バスで京都中心部を通るために渋滞を予想して早めに出発するも、1時間も早く着いてしまった。
御所の北西には「白峰神宮」がある。
今回のツアーの中心となる『怨霊になった天皇』の最終舞台だ。
ここを訪れたいという、当初からの角田宮司の要望がまんまと叶うことになる。
30分早く着いて時間があるといっても無理だったろう。
1時間だったからこそ、全員が「白峰神宮」に参拝できたのだ。
神計らい、ありがたや〜。

そして京都御所に入った。
一般客は決して入ることができないところまでご案内いただいた。
竹田殿下に感謝。


今回のツアーでご一緒した着物ライフコンサルタントの山縣さんと。

ここ京都御所で解散の予定が、昼食を京都駅で食べるということになり、移動することになった。
田下教授、そして角田宮司が今回のツアーの中で詠んだ歌を披露してくれた。
総勢53名が参加した「天皇弥栄を祈る旅」には、医学博士、大学講師、作家、ジャズシンガー、など多彩なメンバーが参加していた。
今後も楽しみな素敵なご縁をいただいた。
3月9日はまさにサンキューの気持ちでいっぱいだ。
昼食で寛いで時間が長くなっていた。
本隊はこれからバスで東京へ帰るが、僕はここで離脱する。

今晩のホテルにチェックインして、うさとギャラリーの見学と、松尾大社へ向かい、それから大阪へ出て友人と会う予定、だったが、さすがに体が重い。
ダウン。
ちょっと休んで、大阪へ向かう。
大阪駅もとてつもなく広く、大変な人で混雑している。
そこで何とかミホさんと待ち合わせることができた。
名古屋で会ったミワさんと同じ仲間だ。
地下鉄で本町へ行き、素敵なレストランに入った。
そこで神戸からもう1人の仲間、大〇さんとも合流した。
大〇さんとは7年ぶりの再会になる。
料理も酒も飛び切りに美味しくて、2人との話が楽しくて、つい(珍しく)はしゃいでしまい(珍しいことに)一番喋ってしまったようだ。
気がつくと3時間(僕には珍しくない?)も経っていた。
「また話を聞きたいからこっちに来てや。」とウレシいこと(コレは珍しい)を言ってくれた。
酔っているから真に受けてしまうのだ。
4月に長崎に行く用事がある。
例の「アンデルセン」に行くので、提案したら2人とも乗ってくれた。
Mr.マリックやセロがあれだけのマジックを見せてくれるのには、意味がある。
それがアンデルセンでは目の前でたっぷりと味わえるのだ。