伊勢への旅・その7

とうとう今日が旅の最終日。
鞍馬寺貴船神社に参拝し、伊丹空港から羽田で乗り継ぎ釧路へ。


■第7日目 3月10日(火)

朝食ではホテルで無料サービスのパンをいただいた。
やっぱり朝はご飯じゃないと、調子が出ないなぁ。
急いで荷物をまとめて、チェックアウトして京都駅に向かう。
地下鉄乗り場に行くと、ドンピシャのタイミングで乗車することができた。
京都駅でコインロッカーを探し、思い荷物を預けた。
ここからバスで出町柳駅まで。
バスターミナルに行くと、狙いのバス停に人が並んでいた。
ここでもドンピシャで乗車。
出町柳駅からは比叡電鉄に乗るのだが、貴船神社で霊水を汲んで釧路に持ち帰らなければいけないので、水の容器をここで用意しなければいけない。
ファミリーマートでペットボトル水を買い、電鉄乗り場へ行くと、これまたドンピシャのタイミング!
3・9(サンキュー)の日の昨夜、伊勢〜比叡山への巡礼の旅を終えて、無事整ったことを感謝していた。
猿田彦大神にここまで道案内いただけたことを感謝していたのだが、コレもご褒美かな。

鞍馬寺で電車を降り、憧れの地に足を踏み入れた。
いのちの塔鞍馬寺のシンボル「愛と光と力の像」を表していた。

鞍馬寺は牛若丸(源義経)の修行の地だ。ここでも牛がキーワードで現われた。
不動堂の前には見事な六芒星が描かれている。
鞍馬寺の寺紋は「羽団扇」のデザインになっているが、これはとても意味深だ。
11本の線で団扇が描かれている。
5芒星と6芒星で11になるのだろうか。
それにしてもさすが、レイキ発祥の地。霊気に満ち満ちていた。

ガイドブックでのコース案内を見ると、鞍馬寺から木の根道を越えて貴船神社に参拝すると2時間20分かかるとあった。
帰りの便を考えると、1時間40分しか猶予がない。
今日は晴れの天気でここまでルンルンだったが、貴船神社に差し掛かると雲が広がり、雨がポツポツ降ってきた。
もちろん傘の用意はない。
幸い、雲は薄くところどころに青空が見え、細かい雨だった。
コレは、竹生島に行ったときと同じ雨だ。
全然、濡れることがない、とても優しい雨

貴船神社に着くと、雨が上がって気持ちがイイ晴れになった。
若い女性参拝客数人が社務所の周りに雨宿りしていたが、僕が行くと「あ、雨が上がったね!」と言って出て来た。
御祭神は「高おかみ神」という、水を司る神様。
降雨、止雨を司り、降った雨を地中に蓄えて適量湧き出させる働きを司る神様。
ムムム・・・、さすがです。
ここで伊勢への旅は終点となる。
16もの神社・寺院を回ったのだが、体調を崩すことなく、目一杯楽しむことができたことをお礼申し上げた。

ここには有名な霊水がある。
実はももの祖母が昨年長男を亡くしてから寂しがって毎日、泣いているのだ。
U子ちゃんが「ゴロちゃん、貴船神社に行くなら霊水を汲んできてあげて。」と教えてくれた。
この霊水はフシギと「寂しさ」の感情波動を中和するのだそうだ。
ありがたい霊水をいただいて、帰りを急ぐことにする。
ここから比叡電鉄「貴船口」までのバスは春分の日まで、無い。
2キロの道を歩かなければいけないのだ。
帰りの飛行機に間に合わせるために、泣く泣く魅力的な食事処を横目にひたすら歩く。

貴船口に着くと、これまたすぐに電車が来た。
出町柳駅からのバスも1分待たずに乗ることができた。
京都駅でやっと昼食にありつく、がお土産を買ったりすることを考えると、10分しかない。
用事を済ませ、あとはコインロッカーから荷物を取り出し、八条口から伊丹空港までのリムジンバスに乗るだけだ。
アレ?
コインロッカーが見当たらない。
鍵は持っているものの、この「86」という番号だけでは、どこなのかサッパリ分からない。
何人かに尋ねたが、要領を得られないまま時間が過ぎていく。
半ばパニックに陥りながら、走り回ってやっと見つけることができ、八条口まで走った走った。
大汗かいて、ギリギリセーフ。
さすがにコレはドンピシャなんていうもんではないなぁ。
最後までいろんなことが起こって面白いものだ。
ヤレヤレ。

伊丹−羽田便の窓からは美しい光景にめぐり合った。

羽田−釧路便の窓から、今回の旅がすべて整ったことを月に感謝していた。
奇しくも有難く、お見事な満月であった。