平成23年の「絆」

12月12日、「漢字の日」に平成23年を表す漢字が選定されました。
「絆」。


「絆」とは・・・・。


「動物・他人を束縛し動けなくする」から転じて「人と人との強い結びつき」という意味である。

昨今、特にこの言葉を用いられるようになった。

語源は諸説あり、動物をつなぎとめる綱のことを指す。
離れないように繋ぎとめる事から、人と人との信頼を繋ぐ意味となった。

恋愛要素よりも友情・家族間の団結を強調できる事もあり、よく使われるようになった。


なるほど。
道理で違和感がある言葉だと思ったら、束縛から由来しているのですね。
イギリスでは結婚のことをBONDAGE(束縛)と言うのと似ている気がします。
原発事故の後で、「絆」は、多くの人を動けなくしてしまったのではなかろうか?


「縁」(えにし)の方は違和感がなく使える言葉です。


糸偏の漢字は、元々「麻」に関連するものなのでした。
人類の文化史上において、もっとも古くから役立てられてきたのが「麻」です。
「絆」の文字は、麻を示す糸偏に半。
これも違和感の原因なのかしら?