スローフード・地産地消

goro3582004-09-16

スローフード」なんて言葉で、家庭での本来の食事を見直す運動がある。

★世界の食生活をほとんど支配したファストフード。それに対抗するようにイタリアで生まれたムーブメントが「スローフード」だ。食べる喜びを権利として求めること、味の画一化や食物の同質化に対抗し伝統を守ること、動植物の多くの種を救うこと、味覚教育を行うこと、がスローフードの活動である。それは、人類の健康を約束してくれ、また環境保護にも繋がる活動なのである。★

素晴らしいですねぇ。これは「ファストフード」に対する言葉で、マクドナルドに代表される手軽な食事では栄養素の偏りがあり、食材の本来の味が分からなくなったり、食事の大事さを軽んじるキライがあることから生まれた運動らしい。「ファーストフード」と間違って呼んでいる内はなんのことか分からないだろう。ファストは「手軽な」なのに、それを間違えてファーストだと思っていては「第一の」、になるものだから意味合いは逆になってしまう。
スローフードはそれこそ伝統的日本食の出番だ。煮込み料理や漬物といった発酵食品など、手間をかけて食材の魅力を存分に引き出す知恵は世界で突出している。
最近は、一歩進んで「地産地消」の掛け声もある。「フードマイレージ」の考え方と一緒で、かけ離れた地域の産物を輸送して食べることに対する警鐘だ。生まれ育った土地と関係ない食物は本来、体に合わないのだ。やれバナナだ、パッションフルーツだとご先祖様が食べたことがないものを輸入して喜んでいるが、体の不調や、エネルギー不効率などの環境負荷を起こしている。地元で採れた野菜より輸入野菜の方が安いという矛盾を是正しようとする運動を大いに応援したい。地元の身近な生産者の顔が分かることは食品に対して安心感が生まれる。その生産者が農薬で障害を負っていたらとても買う気にならないだろう。生産者だって地元の人たちに食べてもらうのだからそうそう多くは農薬は使えないだろうし。
実際はまだまだ出荷用の野菜には農薬を使って、自分たちの食べる野菜は別の畑で無農薬栽培している農家が多い。これは実に悲しいことだ。この事実を目の当たりにしたら、人間不信になってしまう。理想は「自産自消」だろう。多くの人がプチ自給自足を体験してほしい。
国務省の調査によると「農薬野菜と無農薬野菜ではどちらを食べたいですか?」の問いに、実に95%の国民が「無農薬野菜の方」と答えたのだから。まだ希望はある!