肉食の実際は

goro3582004-10-19

米食がイイとか、大豆をもっと食べようとか、当たり障りがないように提案している。
が、本音としては、「肉食をやめよう」なのだ。動物物語から植物物語へ切り替えよう。
北海道先住民族であるアイヌ民族はほとんど料理に塩を使っていなかった。必要な塩分は動物の肉や血液から摂取していた。また、寒冷地(陰性)において体のバランスを取るために動物の肉(陽性)を食べる必要があった。
しかし現代では、陰陽バランスを整えるために塩や水を手軽に摂取できる。
さて、「食肉は穀物を濃縮した工業製品である」について考えてみる。
世界で生産される穀物は年間17億トン。その内、約半分の8億トンは家畜用の飼料に使われる。
(本来、牛や羊などの草食動物は穀物を食べないのだが、食肉生産効率を上げるために穀物を与えている)
穀物17億トンを世界人口62億8千万人で割ると一人当たり270kgの穀物が当たるはずなのだが、畜産のせいで大変な不均衡が生じるのだ。先進国の一部の企業によって穀物が買い占められ、貧しい国では買うことが困難になっている。結果、アメリカでは一人当たりの穀物消費量が1万kgになり、貧しい国ではなんと100kgに満たないことになる。
世界で最も多い死因は何か。ガンでも交通事故でもなく、「餓死」なのだ。毎日、4万人が食べるものがなくて死んでいるのだ。
アメリカのワールドウォッチ研究所の発表によると、アメリカの成人の55%は太りすぎと判定され、世界の肥満人口は12億人だという。それに対して、世界の栄養失調の人口が12億人。
バランスがイイなんて不謹慎なことは言ってられない。資本主義経済はこれほどまでの貧富の差を生み出してしまった。
計算上では、アメリカ人が1割だけ肉食を減らすことで地球上から飢餓がなくなるという。
こうやって聞くと、拍子抜けするほど「簡単な解決法」なのだが、そうはさせじと肉食を奨励する強大な勢力がある。
いくら学校で成績優秀でも、テレビなどのマスコミから情報を上手に取り入れて周囲の賞賛を浴びても、真実を知ることになるとは限らないのだ。
■参考 → http://www.mizuho-s.com/santyan101.htm