純水

逆浸透膜なるものを使って水の中の不純物を除去して、純粋な水を作る。このシステムは砂漠地帯の緑化に海水を汲み上げて純水を作るために役立つらしい。植物は「そんな不自然な水は勘弁してくれ」と訴えることだろう。藤田紘一郎氏の『水の健康学』にも純水は体に毒だと書いてある。
水はミネラルを溶かしこんで安定しようとする。その安定した水からミネラルを奪うと「ハングリーウォーター」になる。人間が「ハングリーウォーター」を飲むと、体内でミネラルを奪って安定しようとする。
純水こそ清潔で安全、美味しいなんて発想には呆れてしまう。水の中の塩素や重金属は有害と考えても、有用なはずのミネラルまでをも「不純物」だとするのは愚かだ。
果たしてそんな水を飲み続けて体にイイかどうかなんて考えたこともないのではないか。