スギヒラタケ受難

goro3582004-10-25

新潟、山形でスギヒラタケを食べて急性脳症を起こして死亡する事件が続発した。
古来から食べられてきた山の恵みがこれですっかり悪者扱いだ。
写真を見ると実にキレイなキノコで、英語名はエンジェル・ウィング(天使の翼)というのがよく分かる。先日、僕も山に行って、ヒラタケを採ってきて食べたばかり。本州のスギヒラタケとは少し違いがある程度で、こちらはとても美味しくいただいた。
気になるのは、犠牲者が共通して人工透析を受けていたという点。
マスコミはスギヒラタケにばかり問題があるように報道しているが、「人工透析を続けている」ということが、いかに危険なことかをしっかり伝えてほしい。
腎臓病は日本人の国民病と云われている。魚の油が腎臓に蓄積すると腎臓障害を引き起こすらしいのだ。腎臓機能が低下すると、日本の医者は「腎臓が疲れているから水分は控えること」と言う。それが代替医療が盛んなアメリカなどでは「腎臓が疲れているから良い水を多く飲んで腎臓の毒素、老廃物を洗い流すこと」と言う。代替医療の考え方では、自力で小便を出すことが当たり前にできることこそが理想なので、機能を取り戻すことを優先する。
日本の病院は多額の投資をして人工透析の設備を作る。そのため患者から投資額を回収しなければいけない。聞いたところによると、人工透析患者を1人確保すると病院には年間数千万円の保険料が支払われるのだとか。これではビジネスとしてのうまみが大きすぎる。
今回の事件では、スギヒラタケバクテリアが付着していた可能性なども調査されているが、依然として死亡事故に至った原因は解明されていない。
遠野物語』の中に突然、一家全員を死に追いやった不思議なキノコの話があったのを思い出した。