マクロビへの道

たべてやせるマクロビオティック

ローラ小林さんの新刊が出た。『たべてやせるマクロビオティック』(右写真)
久司道夫氏の愛弟子であるローラさん。マクロビオティックに出会う前の彼女は女性実業家でスポーツウーマンで、バリバリ活躍していたそうだ。それが、ホノルルマラソンに出場した帰りの飛行機で、有名なアメリカのトライアスロン選手から「もっと持久力をつけて、タイムを伸ばしたいのならマクロビオティックを実践しなさい」と言われたのが始まりなのだと。
去年、中広行氏(同じく久司氏の愛弟子)からもマクロビオティックとの出会いのエピソードを聞いた。若き中氏は寿司職人として、アメリカへ渡りスシバーで働いていた。血気盛んだった中氏は代金を多くふっかけてしまった。「これはどういうことだ」と言い寄るアメリカ人に「文句があるなら表へ出ろ!」と食ってかかる始末。すると、表へ出たアメリカ人は諭すように「お前は日本人のくせにマクロビオティックを知らないのか?」と言った。拍子抜けした中氏が「なんだそれ?」と返すと、「今度どこそこでマクロビオティックの勉強会があるからお前も来い」と教えられたのがきっかけだったとか。
日本人が外国人に日本食の素晴らしさを教えてもらうなんて、面白い話だ。
さて、ローラさん。イイこと書いてくれてる。
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今、社会・世界が平和でない不調和な悪循環を起こしています。いろいろ事情があるでしょう。誰も好き好んでそういう状況を作っている訳ではないのですから。人類は、生物進化論的にみるとどちらかといえば草食動物に入る。そこで玄米を中心にした全粒穀物を主食に、おかずを少々添える程度。そのおかずも攻撃的なエネルギーをもつ鳥類・牛・豚など肉類、魚類、卵類のとりすぎを少し減らし、有機栽培された無添加つまり化学物質を含まない材料で作られた飲食物を可能な範囲でいただくようにすれば、平和で小さな幸せをたくさん持つ人々が増えるのに・・・・。
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なんとも控えめなところがまたたまらない。
この本は単なるレシピ本ではなく、マクロビオティックの概要をはじめ、マッサージやストレッチの方法まで書かれている。食べ物と肉体、精神の関係を分かりやすく説明し、偏った食事を続けた結果発生しているさまざまな心身のトラブルをどう解決していけばいいのかが書かれている。